サルスベリ
今年もサルスベリが美しかった。
初秋の今もまだ家の近くの農の神様の前で最後の蕾達を精一杯咲かせ、朝晩通る度に私の心を明るく照らしてくれる。
近所のおねえさんに「サルスベリずっと咲いてるね」と言ったら「名前のとおりだね」と返ってきた。わかっちゃいたけど「百日紅」、ほんと名前のとおだと改めて思いハッとした。
百日紅には思い入れがある。今は庭に百日紅がある家もよくみかけ、ウチにもあるし、街路樹としても見たことがある。
しかし母は百日紅の話題になると必ず、「昔はそんなにそちこちには無かった。華厳院にはあった」という話になる。母の実家は華厳院のそば。木は実際に今もあるはず。
朝な夕な、お寺のお勤めの木魚の音を聞き、説法に連れて行かれるのを楽しみにし、毎年の祭りには境内に小さな出店が並ぶ。今よりも娯楽も少なく少々窮屈でもあったろう時代に育つ幼き母の思い出。
家の百日紅の紅い花、毎年きれいだねと笑い合う度に、燃えるように、しかし慎ましやかに咲くであろう百日紅のある華厳院の映像が浮かぶ。
自分ではない人間である母の言葉が、ありありと自分の記憶になっていく。
・・・・てなわけで、もう秋のお彼岸がきますね。どんどん季節が過ぎていくのを眺めるのはとても面白い。しかし一方では暑かったり寒かったり、辛かったり苦しかったり。 それが生きてるってことだ! とゲーテが言ったかどうかは全く知りません。
さて、来週9月27日はもう9月最後の「経営者モーニングセミナー」、会場はレストランほりたさんです。
講 師:遠野市倫理法人会 研修委員長 遠野Edu企画 赤坂 康紀 氏
テーマ:私の教員人生〜これまでとこれから〜
モーニングセミナーに来れば人の心の声が聞ける。真実の声か飾りをつけた声か。自分にはまだ聞き分けることは出来ないけれど、浸かり続けてみることで見えてくるもの聞こえてくるものがある。 なんつて。