コネチカットのひょこひょこおじさん

 10日位前の岩手日報に、「ライ麦畑でつかまえて」の誕生をめぐるエピソードとサリンジャーの半生を描く映画の公開の記事が載っていました。
 たいていの本は読み捨ててしまう私ですが、表紙がベロベロになっても破けても捨ても買い替えもしない文庫本のひとつがサリンジャーの「ナインストーリーズ」です。
 サリンジャーって作品も少なく?作家の情報も出ないので、ずいぶん前に新聞に載った訃報の記事さえも大切にとってあります。
 「コネチカットの〜」に出てくる、優しくてそこはかとないユーモアをもつ恋人を失った女性の深い悲しみと他の男性と結婚しても続く心の空白・・・・・あっこういうのネタバレっていうのですかね!? でも実は記憶と全く違うストーリーだったかも!
 文学少女でもない自分は好きな作家についてさえ何もお伝えすることもできませんが、世の中の生きにくさやその一方で人生には希望もあるということを教えてくれる。
 小説って大体そういうものなのかな??
 「エズミに捧ぐ」も、心を再成させてくれる大好きなお話です。